Q1. ステンレス製の鍋は錆びないと聞いていたのですが、錆びてしまいました。
ステンレスは、Stain(汚れ・サビ) less(より少ない)Steel(鋼)と言うその名が示すとおり、 錆びにくい鉄のことを示します。錆びにくい鋼ではありますが、絶対に錆びないわけではなく、 条件によってはサビが発生することもあります

ステンレスが錆びにくいのは、表面に「不動態皮膜」と呼ばれる膜に覆われているからです。この膜 はステンレスに含まれるクロムと言う成分が、空気中の酸素と結びついて作られるもので、空気に触 れているだけで形成されます。

しかし、膜そのものは非常に薄いため、膜が破壊された箇所に水分が付着していたりすると、膜を 再形成できず、サビが発生します。ご使用後は、良く水分を拭き取ってから、収納してください。
 
Q2. 鍋の内面に白いものがついて取れません。このまま使っていても大丈夫なのでしょうか? 取り除く方法はありますか?
これは、水道水に含まれるミネラル分(カルシウムやマグネシウム等)が析出し、付着したものと考えられます。

これらはもともと水道水中に含まれる物ですので、体に害を及ぼすものではありません。水道水にはこれらのミネ ラル成分の基準値が設けられており、全国の水道水はこの基準内の成分で水道水を供給しておりますが、その設定 された範囲の中で、水源などの違いから、含まれる成分にはバラつきがあります。

したがって、地域により白い付着物が析出しやすい所と、そうでないところが出てきます。水道水ではなく、ミネ ラルウォーターや、山などから汲んで来た清水等はミネラル分が高いために、より白い付着物が出やすくなります。

これを取り除くには、鍋に水を入れ、クエン酸(薬局などで入手可)、又はお酢を、水の量に対して5%〜10%程度入れて、 加熱、沸騰させます。その後、食器洗い用の洗剤で洗うことで、除去することが出来ます。また、市販のポット 洗浄剤でも、同様の効果が得られます。
 
Q3. いつの間にか白や茶色の斑点が、鍋の内面に出来てしまいました。
おそらく、孔食(こうしょく)と呼ばれるサビの一種だと思います。 ステンレス製の鍋やフライパンに発生します。

主に塩分によって発生し、サビからステンレスを守っている皮膜を破壊し、穴状に腐食していきます。調理物を 鍋の中で保管したり、水分を十分に拭き取らずに保管するなどすると、発生しやすくなります。

塩分を多く含ん だ調理の後などは、良く洗った後、良く水気を拭き取って保管してください。
 
Q4. 良く鍋の蓋などに使われている「強化ガラス」ってなんですか?耐熱ガラスと同じものですか?
強化ガラスとは一般的に、通常のガラスを高温に加熱後、急激に冷却し表面を圧縮することにより、強度を増した ガラスのことをさします。

急冷により圧縮された表面と、それに対抗する内部の引張り力がバランスしている状態な ので、表面にキズが入ったり、部分的な力が加わり、表面の圧縮層を超えて割れが進行すると、力のバランスが崩れ、 瞬間的に破砕してしまいます。
強化されていないガラスに比べると、粉々に割れるので、鋭利なガラス片にならないと言う、 好ましい性質を持ち合わせますが、部分的な破損がガラス全体の破砕に及ぶので、その点はマイナスでしょうか。

耐熱ガラスというのは、ガラスの熱膨張率を低く抑え、急激な温度変化に対しても割れないようにしたガラスのことで、 耐熱ガラスと強化ガラスは全く違うものです。もちろん強化ガラスも、ある程度の熱衝撃(急冷など)には耐えられる ように出来ていますが、全く別なものと考えてください。
 
Q5. 購入してからまだ1ヶ月も経っていないのに、食材がくっつくようになって来ました。
フッ素樹脂加工の調理器具は、一般的に「テフロン加工」等と呼ばれ、焦げ付かない調理器具として、広く一般的に 浸透しています。その調理器具に付属している、取扱説明書にしたがって使用していれば、長期にわたり使用するこ とが可能ですが、使い方を誤ると、加工自体が剥れてきたり、調理中に食材がくっついたりするようになります。

フッ素樹脂が剥れてきたり、くっついたりするようになる最も多い原因は、空焚きなどによる過熱と、金属ヘラや 尖ったもので削られる、又は傷つけられるといったものです。

多くのフッ素樹脂の耐熱温度は約260℃です。260℃と 言う温度は、一般的な調理の温度の上限が約180℃ですから、十分な耐熱性を持っていると言えます。
しかし、多くの ユーザーは「ジュー」と言った、調理の際の音がしないと、調理している感じが無いのか、温度を上げすぎて調理を している例が殆どです。

260℃を超えると、フッ素樹脂の耐久性は極端に落ちてきます

その様な状況下での使用を 続けると、やがて食材がくっつくようになってきます。また、キズ等が付いてしまった場合も、そのキズから、油分や、 塩分などが入り込み、なべの素地を腐食させ、フッ素樹脂が膜状に剥げる原因となります。

フッ素樹脂加工の施さ れているフライパンや鍋を使用されるときは、温度の管理に十分注意する必要があります。
 
Q6. ステンレスの鍋が虹色に変色してしまいました。このまま使っても大丈夫?
具体的にどの部分が変色したのか分かりませんが、変色の原因は2つ考えられます。

1つは主に鍋の内面が変色する 場合で、これは調理に使用した水の中に含まれていた微量のミネラル分が、ステンレスの表面に付着することに よって虹色に見える現象です。
これは、市販のクエン酸や、家庭にある酢を、5%〜10%程度に希釈したものを鍋に 入れ、加熱することにより、除去することが出来ます。

もう一つの原因は、空焚きなどによる過熱によりできた、酸化皮膜の光干渉により見える色です。
これはテンパー カラーと呼ばれ、過熱された温度によって色が変化するため、虹色に見えたりします。300℃を超えるような温度に ならないと変色しませんので、空焚きをしてしまったか、また、調理物が入っていても、火力が強すぎ側面の上部 など、調理物の無いところが焼けてしまったりなど、いずれも異常加熱が原因ですので、火加減に注意する必要が あります。
過熱による変色を落すには、ホームセンター等で販売されている、ステンレス磨き剤等を使って除去します。

どちらの場合も、そのまま使用を続けても、体に害のある成分が出てきたりはしません
 
Q7. 鍋やフライパンは、食洗器に入れても大丈夫?
ハンドルやツマミに樹脂を使用しているものや、内外面に塗装が施されているものなどは、食器洗い乾燥機などに 入れないで下さい

高温での洗浄・脱脂・乾燥により、樹脂の劣化の原因となります。
 
Q8. 調理しているとプラスチックが焼ける様な臭いがします。
ハンドルの根元の部分が焼けている可能性があります。ハンドルの根元部分を確認してください。

プラスチック(フェノール樹脂)が膨れていたり、ハンドル取付部の金属部分が変色しているようですと、火力が強すぎる可 能性があります。 鍋底から炎がはみ出さないように、火力を調整してご使用下さい。
 
Q9. ハンドルがぐらぐらして来ました。修理できますか?
いくつかの要因が考えられます。
1) ハンドルが鋲(リベット)で留められている場合
鋲(リベット)の部分を確認してください。鋲の部分がぐらぐらしているようでしたら、その部分から油などが 染み出し、発火する恐れがありますので、使用を中止してください
また、ハンドルがプラスチック製の場合、ハンドル根元の部分を確認して頂き、膨れなどの変質が認められる場合は、ハンドルが折れる恐れがありますので、 使用を中止してください

2) ハンドルがネジなどで固定されている場合
ネジの緩みを確認してください。ネジが緩んでいる場合は、締めなおしをすることで直すことが出来ます。
また、 ネジを締め直してもぐらつく場合は、プラスチック製ハンドルの場合、ハンドル根元の状態を確認していただき、 膨れ等の変質が認められる場合は、使用を中止してください
 
Q10. どうして鍋の中に料理を保存してはいけないのですか?
鍋に関しては、「家庭用品品質表示法」の「雑貨工業品品質表示規定」という表示に関しての決まりがあり、 その中に「鍋の中に料理を保存しない旨」を表示するように定められています。

実際に、鍋の中に調理物を長時間保存するということは、調理物中の塩分などによって、ステンレスの鍋で すと、孔食(点状のサビ)の原因となったり、フッ素樹脂加工の鍋では、剥離の原因となったりしますので、 避けて頂く様お願いしております。
 
Q11. 三層鋼の縁からサビのようなものが出てきました。
一般的な三層鋼には大きく分けて、アルミをステンレスで挟み込んだものと、鉄をステンレスで挟み込んだもの があります。

アルミを挟み込んだものは、端面がそのまま露出した状態で、良く見ると金属の層を確認すること が出来ます。そのままでも端面からサビが発生するようなことはありません。

鉄を挟み込んだものの場合は、端面が露出したままの状態ですと、鉄の層が錆びてしまいますので、端面を内側に巻き込み見えないように加工 してあります。通常の使用であれば巻き込んだ箇所から、サビが発生するようなことはありませんが、鍋を浸け 置きした場合や、なべを洗った後に、なべを逆さまにした状態で保管した場合など、縁の隙間に水が入り込み、 巻き込んだ端面にサビが発生する場合があります。

取扱説明書にも注意書きがあるかと思いますが、お手入れの 際にはご注意下さい。
 
Q12. 火を止めてしばらくしたら、鍋の蓋が開かなくなってしまいました。
調理後、鍋に蓋をしておいたら、蓋が開かなくなるということが稀に起こります。これは、蒸気穴のついていない 蓋などで、縁の周囲に水分があり、密閉された状態で、中身の食品の温度が下がると、温度と共に鍋内部の圧力も 下がるために起こります。

蓋を開けるには、中の圧力を戻してやれば良く、かるく火にかけて温めてやるだけで、 圧力が上がり、蓋が開くようになります。
 
Q13. IHのトッププレートが汚れてきたけど、どうしたらいいの?
IH調理器自体は発熱しませんが、加熱された鍋によって、IH調理器のトッププレートも熱くなります。ここに 煮こぼれや、油などが付着した場合、汚れがこびりついてしまう場合があります。

これらは市販のIHプレートの クリーナーや、家庭用のラップを丸めたものに、クリームクレンザーを付けて擦っても綺麗にすることが出来ます

鍋の底面をきれいにしておくというのも、プレートの汚れを防ぐ大切なポイントです。
 
Q14. IH調理器から「ジー」という音がするんですが、故障ですか?
稀に、IHクッキングヒーターで調理していると、鍋やフライパンなどから、「ブーン」や「ジー」等の音がする ことがあります。

これは本体の重さや位置、内容物の量、加熱状態などの条件が重なった際に、IHクッキングヒー ターと鍋が共振している音です。

その場合は、「本体の位置をずらしてみる」、「火力を弱めてみる」、等の条件を 変化させることで、音が止まる場合があります。